一生に一度は行きたいといわれる、「牛に引かれて善光寺参り」で有名な、長野の国宝、善光寺。その近くに、一度行ったら、二度と他のお店には行けなくなる程美味しい、信州そばのお店があります。
年に4回は長野に行く私が、必ず毎回行くお店ですが、今回、毎度の事ながら、行ってきましたので、レポートします。
善光寺本堂から徒歩5分の老舗のお蕎麦屋さん
善光寺の本堂から、徒歩5分程度の場所にある、老舗のお蕎麦屋さん、「尾張屋そば店」。
創業は大正7年。地粉を使用した、石臼挽きの二八の手打ちそばを提供しており、独特の香りと風味、そして歯ごたえを感じられるお店です。
店内には、テーブル席も、お座敷もあるので、椅子に座るのが不安なお子様でも、座敷に座ることが難しい、おじいさん、おばあさんでも、安心してお蕎麦を楽しめますね。
テーブルの上には、善光寺名物、八幡屋礒五郎の七味唐辛子。長野県のスーパーではどこでも購入可能ですが、ここでしか買えない「善光寺参り缶」がある様子。
ちなみに善光寺参り缶は、ここでしか買えませんが、通常の缶の八幡屋礒五郎の名物七味唐辛子は、通販でも購入可能です。
なお、ここに書いてある「牛に引かれて善光寺参り」というのは、善光寺に関する逸話です。
牛に引かれて善光寺参り
江戸時代、善光寺信仰の広まりと共に、全国に知られるようになった逸話です。
その昔、信仰心のない老婆が布を干していると、一頭の牛がやってきて、角に布を引っかけ走り去ってしまいました。
老婆は追いかける内に遠く離れた善光寺まで辿り着きます。日が沈み、牛の姿も見えなくなったその時、仏様の光明が昼のように老婆を照らしました。
ふと、足元に垂れていた牛のよだれを見ると、まるで文字のように見えます。
「牛のみと思い過ごすな仏の道に汝を導く己の心を」
すると、老婆はたちまち信仰心に芽生え、一晩中念仏を称えながら夜を明かしました。
家に戻った老婆が、近くの観音堂にお参りしたところ、観音様の足元にあの布がありました。牛に見えたものは観音菩薩様の化身であったと気づき、ますます善光寺への信仰を深めたそうです。
(参照:尾張屋そば店 チラシ)
サクサクの天ぷらがたまらない「天ぷらざるそば」
メニューは暖かいものと冷たいものがありますが、個人的なオススメは、お店自慢の手打ちざるそばです。また、絶品すぎる天ぷらは見逃せず、毎回、天ぷらがセットになった天ざるを注文してしまいます。
まず、そば茶と信州名物、野沢菜をいただきます。ちなみにそば茶はおかわり自由。
せっかくなので瓶ビールを注文。おつまみは揚げ蕎麦。
少し待つと、まず天ぷらが提供されます。今回は、ふきのとう、かぼちゃ、れんこん、エビ、なすの5品でした。
もう、一度は絶対に食べていただきたい、この天ぷら。特にエビが絶品。揚げたてで、口に入れた瞬間、サクッと音が聞こえます。そこから本当にぷりっぷりのエビがお出迎え。揚げたての天ぷらを食べる際、塩で食べることが多いのですが、このお店は、さっぱりの天つゆが、天ぷらと非常に合うので、塩は不要でした。
すぐに、目的の蕎麦も運ばれてきました。一口食べると、他のお蕎麦屋さんとは、一味も二味も違うことを実感できます。少し甘めのすっきりつゆが、少し細めの蕎麦に絡みます。
こちらの蕎麦、二八蕎麦で、歯ごたえもしっかり、風味もしっかり。
あっという間に食べ終わってしまいます。そこまで量が多い感じではないので、男性で、たくさん食べたい!という方は、大盛りにしてもいいかもしれません。
こちらのお店、もともとクレジットカードでの支払いが可能でしたが、今回訪れて衝撃だったのが、Pay Payでの決済も可能となっていたこと。どうやら、町全体にPay Pay導入の声がかかり、導入を決めたとのこと。実際Pay Payを導入したお店は、街全体の1/2〜1/3程度とのこと。電子決済の波は、ここまできているんですね。
お店はこちら。
なお、お盆や新年など、善光寺に人が多く参拝するような時期は、地元の人にも人気の店なので、必ず予約の相談をするのがオススメです。
善光寺に行った際、ぜひ一度、足を運んでみてください。信州そば最高!